対人援助の技術の一つでミラーリングというものがあります。これは相手のしぐさや姿勢を時には言葉や声色などを模倣する技術です。
相手が無意識に行うしぐさ。例えば髪をかき上げたり、腕を組んだり、人は会話の中で少なからず動きが生じます。これらの動きをさりげなく、あくまでも相手に悟られないように行うことで相手との信頼関係、専門用語でいうとラポールが形成しやすくなります。
初対面の人でも出身地が同じだったり、趣味が同じだったりすることで一気に打ち解けて心の距離が近くなることは日常でもよく経験されることです。
ただ、あからさまに行ったり、頻回に模倣することで相手に気づかれてしまうと逆効果になり、悪い印象を与えてしまう可能性もあります。
実行する際はくれぐれもご慎重に。
いよいよ10月から消費税が上がります。日常生活での買い物に大きな影響が出ると思われますが、介護保険の利用者様にも影響が出ます。
ほとんどのサービスで1回あたりのサービスが1単位から数単位上がります。金額にしますと10円~数十円になります。たくさんのサービスを利用されている利用者様は1か月で要する費用はそれだけ多くなると思います。
私どもの訪問看護ステーションも1回のサービスにつき1単位から2単位ほど増額になる利用者様がほとんどです。
厚生労働省が決定していることとは言え少し申し訳ない気持ちもありますが、今まで以上に良いサービスを提供し、利用者様やご家族、他の事業所の皆様に喜んでいただけるよう職員一同気持ちを引き締めて業務にあたりたいと思います。
当事業所では在宅でのリハビリにも力を入れています。理学療法士が3名在籍しており、利用者様のご自宅で運動機能の向上、日常生活での動作の改善、生活環境の向上等をお手伝いさせていただいております。
また、訪問看護師と連携し、利用者様の健康増進、病状悪化の予防にも努めています。
当事業所の理学療法士には呼吸療法認定士の資格を持っている者もおり、在宅での呼吸器リハビリも積極的に実施しております。当事業所が開設された頃はあまり在宅での呼吸器リハビリは普及していなかったため、堺市でも最も早く積極的に呼吸器リハビリを始めた事業所の一つではないかと思います。今までに多くの呼吸器疾患をもつ利用者様に関わらせていただき、色々な経験をさせていただきました。
呼吸器リハビリが必要な際は、是非ともご相談ください。
心理学や介護支援専門員などの対人援助者の技術に傾聴というものがあります。
ただ相手の話すことを聞くことに徹する技術なのですが、結構難しい技術です。
人はつい無意識に相手が話をしている間に次に自分が話そうとする事を頭の中で考えたり、全く違う事を考えたりして、100パーセント相手の話す事に集中していないことがほとんどです。
ただ相手の話す音声を聴くということではなく、相手の心の声を聞くという意識を持つことが大切だと言われています。そのためには自分の頭の中を真っ白にして、相手のすべてを受け入れるつもりでただただ話を聞くようにしなければなりません。自分の意見や反論などは一切発現しないようにすることはかなり難しいと言われています。
相手とコミュニケーションをとり、信頼関係を築くための基礎と言われている傾聴ですが、親子や配偶者との関係構築にも有効と言われています。日常生活の中で自分がどれくらい頭を真っ白にして傾聴できるか試してみてはいかがでしょうか。