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前回は笑うことと免疫機能の関係のお話を書かせていただきました。
今回はストレスとの関係です。
ストレスに関する実験は人体には危険を伴うのでヒトではなく、マウスを使った実験が行われました(かわいそうですが)。
部屋の明るさや温度を人工的に変えてマウスにストレスを与えたところ、明るさと温度どちらでも免疫の抗体産生能が減少していました。
また、別の実験では電気刺激を与えられるマウスとそれを横で見ているマウスを比較しました。最初は痛みを与えられた電気刺激のマウスの免疫抗体産生が減少したのですが、回数を増やしていくと見ているマウスの方が著しい減少を示しました。電気刺激群は次第にストレスが軽減していきましたが、見ているマウスの群はストレスが増加する一方でした。
このようにストレスは身体的なものより心理的なものの方が有害であることが分かります。ストレスのない人生などはないと言われていますが、うまく付き合っていきたいですね。
大学時代に心理の勉強を少ししていました。ヒトには外界の病原菌が体内に入ってきた際、病原菌を攻撃し排除しようとする免疫機能というものが生まれた時から備わっています。それらは本人の意思とは関係なく自動的に働いていますが、最近ヒトの心理や感情によって影響を受けていることが分かってきたのです。
ある研究では落語を聴くことでリウマチの患者さんの免疫力が活性化し炎症症状が減少しました。また別の研究では吉本興業の公演を観た人はガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞が増加していたという結果がでました。
このようにヒトの精神状態で免疫機能に大きな変化が生じます。
毎日楽しく笑いのある生活を送りたいものです。
疾病に関して世界的な権威を誇るCDC(アメリカ中央疾病予防管理センター)が今年のインフルエンザの流行について例年より早く流行するとの見解を出しているそうです。
南半球(夏と冬が北半球とは逆)の冬シーズンでは流行していたそうです。
乳幼児や高齢者はインフルエンザに罹患すると重症化しやすく、命の危険もあります。乳幼児や高齢者自身だけでなく、彼らに接する機会が多い方も予防接種することが大切だと考えられます。今年は早めの予防接種が良いかと思います。
介護保険の業界では認知症予防に歩くことやデイサービスに通い運動することが良いと推奨されています。
この度、ドイツの大学の研究グループが発表した研究結果はそれを裏付けるものとなりました。
1200人以上の若い成人を対象に2分間の歩行試験の結果と記憶力や判断力などの認知機能や脳のスキャン検査を比較したところ、歩行距離が長かった人の方が認知機能が良好で脳の神経線維が健康であるという結果がでました。
脳に関してだけでなく、健康のためには適度な運動は不可欠です。今回の研究結果は普段利用者様の運動に携わる者としてもとてもうれしい報告でした。